秋田旅 Vol.2 2018-04-18
旅の話
何だかタイミングを逃した感じですが、「続きを楽しみにしています!」と先日声を掛けられて…。
さて、メインイベント『満月のあかあかや月 蔵出しイベント』に参加。
新月の夜(1/17)に仕込んで、満月の夜(3/31)に初蔵出し、それを皆でお祝いしながら頂くパーティー。
クラウドファンディングにて資金を集め、この企画をされたのは田沢湖湖畔にある「湖畔の杜ビール (株)トースト」さんです。
こちら↓↓クラウドファンディングページですので、ご覧になって下さい。
左から、関口さん・私・敦子さん・彩子さん・谷口先生。
田沢湖湖畔にある「レストランORAE」に到着。昨日とは打って変わって曇り空。
メインイベントに満月は出てくれるのか…と心配しながら会場入り。
まずは厳かに神事から始まりました。神様に感謝を込めて…。


経営者でもあり醸造責任者、関口久美子さん。
「酒は風土を醸すもの」というのがこちらの会社のポリシー。関口さんはこの田沢湖の景色が、自然が、人が好きで、ここで風土を活かした酒造りをしたいと20年前に社長である門脇さんと立ち上げられたそうです。月の満ち欠けの力で醸造したビールを作りたいという20年の想いをこの度実現されました。
毎日の想いを言葉にしたためられていました。こちらを抜粋して朗読。
私自身、もう少しの知識の必要性と、でも一番大事な事は感じる力を養う事だと思いました。
しかし・・・実はビールだけ飲めないんです…。(美味しいと思えないんです。)
でも、これはお世辞抜きで美味しかった!どう表現したらいいのか、身体が喜ぶ美味しさ、とでも言いましょうか。飲めない私がぐびぐび頂ける美味しさでした!
和やかなパーティー。主催者の皆さんの計らいで、花火が上がったり、2018ミスインターナショナルのミスと準ミスの皆さんが来られていたり・・・残念ながら曇り空で満月を見る事は出来ませんでしたが、本当に素敵なパーティーでした♡

関口久美子さんと色々お話させて頂き、経営者としての想い、醸造家としての想い、葛藤をお聞きし、私自身和菓子屋として色々考えさせられることが多かったです。
今回お誘い頂いて、少し気楽な感じでビールパーティーに参加したのですが、思った以上に素晴らしい、そして考えさせられる時間となりました。
さて、私は一体どこまで本気でお菓子の事を考えているのか…。
私が伝えたいと思っている想いは、社長である兄は、ずっと頑張ってきた両親は、一緒に頑張ってくれるスタッフは。恥ずかしい・情けない・みんなの想い、これだけは伝えたい・・・色んな想いが湧き上がってきました。
私はお菓子を通して奥出雲の風土を伝えてゆきたい…。
奥出雲讃菓松葉屋
自然豊かで人情の厚いこの地域を誇りに思い、ここで育まれたことに感謝し、
豊かな浪漫として、現代に、そして、未来へと伝えてゆきます。
ここ私達の奥出雲を讃えたい、そんな気持ちでお届けします。
私どもの変わらない想い。
お菓子と奥出雲と自然に、もう少しちゃんと向き合う、そんな事を思って帰りました。
『私ごときの事々が、大志を抱いて事にあたっておられる内田さんに影響を与えた等と、そんなことはありません。もしそうだとしたらそれはわたしではなく、神様のなさった事です。』
『御礼参りに出雲へも伺います。』と。
謙虚な関口さんに、見習うところが沢山あります!!
しかし、チャンスがあります!!

いつも私達に沢山の事を教えて下さる、谷口正次先生と前田審議官のシンポジウムが5月13日(日)東京で行われます。
(以前このブログで紹介済み→http://okuizumosanka.blog.fc2.com/blog-entry-505.html)
実は、こちらの懇親会にてこのビールが振る舞われるのです!!!
しかも!!!関口久美子さんがこちらのシンポジウムに参加されることが決まりました☆彡
(なんと嬉しいことでしょう。再会が楽しみです♪)
私はスタッフとして当日会場におりますので、是非谷口先生、前田審議官、そして尾本先生のお話を聴きにお越し下さい!関口久美子さんに会いにお越し下さい♡
参加希望の方は私までご連絡頂くと、申し込みをしておきます。(無理を言って咲子枠確保してあります)
最後はご紹介になりましたが、改めて、お誘い頂いた前田さん、ご一緒させて頂いた皆さん、そして関口久美子さんに御礼申し上げます。ありがとうございました!
秋田旅 vol.1 2018-04-08
旅の話
さて、ようやく秋田のお話。3回に分けてご紹介しますね!
今から数か月前、3月31日満月の日に田沢湖に浮かぶ月を見ながらビールを飲むパーティーがあるから来ませんかとのお誘いを頂きました。こんな事でもなければ、きっと秋田に行く機会はそうそうないと思ったので月末・年度末でしたが二つ返事で行くことに。友人たちにも声を掛け、島根関係者チームとして7名で参加して来ました。
まずは秋田に初めて降り立った感想を。そしてVol.2ではビールパーティーのお話を、vol.3では最終日の出来事&まとめについて書きます。
3月30日、初日。出雲発の1便に乗り込み羽田経由で秋田空港まで、飛行機を使って移動。そして秋田空港からエアポートライナーを申し込んでいたので、乗車時刻まで先ずは腹ごしらえという事で空港内レストランに。全く秋田は何が名物で、どんな観光地があるか等、今回は旅というよりパーティー参加の為だったので特に調べる事もなくレストランに入ると、秋田の名物色々メニューがあり知りました。比内地鶏・稲庭うどん・きりたんぽ・いぶりがっこ…。そうか、これが秋田の名物か…。
「いぶりがっこ」初めて聞く名前、一体何なのか…。店員さんに聞くと「たくあんの燻製です」と。初めての味に、これはハマりました!!
食事を済ませエアポートライナー乗り場へ。想像と違い、乗り合いタクシーでした。お客さんは私一人、出発時間を15分前倒しして出発して下さり、そして「もしご希望でしたら道の駅とか寄れますよ。」となんとも嬉しい申し出。空港から目的地田沢湖近くの駒ヶ岳温泉まで約1時間ちょっと、道の駅に寄ってもらったり、色々秋田の話を聞かせてもらったり、とても楽しいドライブとなりました。そして料金がたったの3,600円!ドアtoドアでですよ…、しかも。出雲空港から奥出雲まで約1時間タクシーを使うと1万4千円位なので、これには驚きでした。どういう仕組みになっているのか、奥出雲にもこんなサービスがあったらいいなぁと思いながらの乗車でした!
初めて降り立った秋田の景色。空港から田沢湖まで、360℃山に囲まれ、もう数日で4月になるというのに、しっかりと積もった遠くの雪山。まだまだ残雪の残る風景は、山に囲まれている奥出雲とはまた違った淋しさを感じる景色でした。
幹線道路から舗装されていいないデコボコ道をガタガタ揺られながら5~10分。山の中にひっそり「駒ヶ岳温泉」はありました!前泊組の皆さんとここで合流。全員が揃うまで温泉入ってお風呂でのんびり…、贅沢な時間です。
そしてお誘い頂いた方を含め数名以外は皆さま初めましての前夜祭。東京からのお客様が多い中、三重の皆様、大分から、そして島根からは私一人…、ここでようやく今回のビールパーティーの意味が見えてきました!これは明日が楽しみだぞ・・・とワクワクしながら、秋田の美味しい地酒とここでも出てきたいぶりがっこを堪能しました!
すると思いがけない乳頭温泉へのお誘い♡ 半数近くの皆さんで宴会を途中抜け出し、宿からマイクロバスに乗車。更に山の方へ向かって行くと道路の残雪が、どんどん高く深くなっていくではないですか。20分くらいと聞いていたのに、乳頭温泉の入り口看板に入ってからまた更に10分位・・・この先に温泉なんてあるのだろうか?!と田舎道に慣れている私でもちょっと心配になるくらいなところを通って行きました。雪国からやってきた私は、「奥出雲が雪深いとか言ってごめんなさい。」と思うほど、それはそれは雪深いところでした。
到着して更にビックリ!何とも風情のある、素敵な温泉宿。ここを知らないなんて、勉強不足ですみません、とまたもや申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
実は今回ミスインターナショナル2018のミスと準ミスの女性たちが一緒だったので、彼女たちと露天風呂へ!美女と乳白色のお湯と満点の星空を眺めながら、しばし色んな事を忘れさせてくれる素敵な時間でした。
お部屋に帰った私は、旅の心地よい疲れと、素敵な皆様に囲まれほろ酔い気分…あっという間に夢の中へ☆彡
31日、二日目。
6:30に起き、朝風呂へ。この駒ヶ岳温泉は乳頭温泉とはまた違う泉質。湯の花が凄くて最初はビックリしましたが、こちらも素敵な温泉でした!
朝食を済ませイクロバスに乗車。眼下に見える田沢湖にワクワクしながら次の宿へ。チェックインを済ませ荷物だけ置いて、途中友人彩子さんも合流し、皆で角館へと向かいました。
ご案内頂いたコースは、酒蔵→昼食会場→武家屋敷でした!
これは是非ともこの時期に再訪したいと思わされるポスターでした!
アメリカ人の方のご案内でした。
もちろん「いぶりがっこ」付き。あまりに美味しくて、いぶりがっこ買わせてもらいました!
武家屋敷のお家で飼われているからか、「武家丸君」という名前でした。
というのも、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているエリアに1軒、猫に関するグッズをそのお家を店舗にしてご商売されている所がありました。そこに入ってみると、女性が1名おられたのでお話を伺うと、その家に生まれた方でこのエリアの歴史、昔から続くしきたりやを話して下さいました。
まさに、田舎あるある!
豪雪地帯でもあり、古いしきたりが残るエリアでの暮らしの大変さ、こちらで聞く話とそんなに変わりはないなぁと。
そして1軒有料のお屋敷を拝見しましたが、大きくて凄いんですが、超寒い!!この敷地内の裏では十何代続くご家族が未だ住まれているとの事で、色んな意味でのご苦労が目に浮かぶようでした。
15:45、東京から来る友人達と角館駅で待ち合わせまで、彩子さんと二人じっくり観光。
おみやげ物屋さんや、お菓子屋さん、かりんとう屋さん、喫茶店・・・、入った先々でお店の方に声を掛け色々と教えてもらいました!やっぱり旅は、地元の方に話を聞くのが一番ですね!!
殆ど標準語しか聞こえてこなかったのですが、1軒のお土産屋さんに入った時、1人のおばあちゃんがお店の方と方言で話をされました。全く聞き取れず・・・でも、その土地の方言が聞けて嬉しかったです♡
方言も一つの文化、やはり消えゆくのは淋しい・・・自分もあまり話さないのですが、旅をしてみるとそんな風に感じました。
ゆっくりし過ぎて、大慌てで角館駅へ!
友人敦子さん、谷口先生&関口さんと合流。
無料送迎バスにて、温泉ゆぽぽ(宿)へと向かいました。
さて、いよいよビールパーティです♪
つづく…。