祝!日本農業遺産認定 2019-02-17

奥出雲

今から6年前、この新聞記事に心を奪われました。
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山陰中央新報2013年7月15日【悠久の国⑧鉄穴流しの棚田景観】
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1493242129592/index.html
過去記事はこちら↓↓
http://okuizumosanka.blog.fc2.com/blog-entry-355.html

いつも見慣れた棚田の風景が、実はたたら製鉄と関係していて、たたらで使う砂鉄採取の方法「鉄穴流し」によってもたらされたものだったと知りました。
その後少しずつたたら製鉄の事を調べ始めた時、資源環境ジャーナリストの谷口正次先生と知り合い、世界の鉱山の実態を知ることになりました。その時に思ったのが「日本人って素晴らしい!私たちの先祖は崩した山をそのままにせず、木を切ったままにせず植林をし、自然と共存してきてくれたのだ!」と何とも嬉しい気持ちになったのを今でもはっきりと覚えています。
そしてこの記事から8か月後の2014年3月18日、「奥出雲のたたらと棚田の文化的景観」として国の重要文化的景観に認定されました!

さて、文化的景観認定から5年。今度は「たたら製鉄に由来する奥出雲の自然循環型農業」として日本農業遺産に認定されました!!
とっても喜ばしい事とはいえ、直ぐに農業遺産に選ばれたことが凄いなんて思わないだろうなぁと。特にたたら製鉄や農業に関心がなかったりすると一体何が凄いことなのか良く分からないはず(私がそうだから)と思ったので、日本農業遺産とは?と調べてみました。

農林水産省【世界農業遺産・日本農業遺産説明】
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1.html

世界農業遺産及び日本農業遺産は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化ランドスケープ(※1)及びシースケープ(※2)、農業生物多様性(※3)などが相互に関連して一体となった、将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システムを認定する制度です。

と書いてありました。
この度は、世界農業遺産3地域、日本農業遺産7地域が認定されたようです。

そして、奥出雲町の動きを確認しようとHPを見たり役所の方に問い合わせてみました。
【奥出雲町HP 世界農業遺産・日本農業遺産を目指して】
http://www.town.okuizumo.shimane.jp/admin/admin/admin040/100/post-557.html#search_word=%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E9%81%BA%E7%94%A3

なるほど、そうか!奥出雲町は実は世界農業遺産と日本農業遺産ダブルで申請していたけど、今回は日本農業遺産にのみ認定されたのだと。しかも世界農業遺産に認定されるためにはまず、国から「世界農業遺産への認定申請を承認」されなければならなく、今回の3地域「山梨県峡東地域・滋賀県琵琶湖地域・兵庫県美方地域」も世界農業遺産に認定された訳ではなく、世界に認定してもらう為の日本での認定申請の承認だったのだと。

山梨県峡東地域は前回日本農業遺産にのみ認定され、再チャレンジの末今回の承認。あと2つの地域は今回両方申請して両方通ったのだと知りました。奥出雲町もダブル認定を目指していたけれど、今回世界農業遺産の方は承認されず日本農業遺産に認定のみという事が分かりました。昨日の山陰中央新報を読み、改めて納得! 是非再チャレンジで世界農業遺産を目指して欲しいものです…。
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山陰中央新報2019年2月16日【日本農業遺産に】

さて、奥出雲町が何故この認定を目指したのか・・・
下記の5つが目的だったという事が分かりました。
*農林畜産業の保全と継承
*地域住民の自身と誇りの醸成
*農林畜産物のブランド化
*観光客の誘致
*地域経済の活性化

少子高齢化、人口減少で地域の疲弊を言われている中、商売をしている私どもの世界でも人手不足が深刻です。それ以上に農林畜産従事者の平均年齢は65歳をとっくに超えて70歳くらいではないかと言われ後継者不足は商業以上だと思います。そんな中での今回の認定、地元の農林畜産業携わる方はきっと喜んでおられることと思います。この認定で直ぐに後継者等の課題が解決される訳ではないと思いますが、それでも先祖から受け継いだ農地等を絶やすことなく受け継いでおられる皆様にとって、今までの努力をこのように評価されることは喜ばしく、自信に繋がることだと思います。また認定に向けての準備をされてこられた関係各所の皆さまにとっても、努力が実を結んだ喜びはひとしおだと思います。
先月東京出張の帰り羽田空港でバッタリ町長様、農業関係者の皆様とお会いしました。その際に、日本農業遺産の為のプレゼンに来た帰りと緊張から解放された安堵のお顔を思い出すと、本当に心からのお慶び申し上げます!
まさにこの認定は「地域住民の自身と誇りの醸成」に繋がったのではないでしょうか。

景観を素晴らしいと言ってもらい、
農業・林業・畜産の生産システムを素晴らしいと言ってもらい、
見えてきたことは何でしょうか…

この地域の先人たちが、今ここで暮らしを営んでいる人たちが、当たり前にやっていること。
目に見えないものを信じ、自然に対し畏敬の念を抱き、先祖に感謝し、受け継いだものをまた次へ繋いでいく地道な努力がこの豊かな地域を守っているということ。

感謝の気持ちと共に、ここで暮らしていることの喜びをかみしめています。
この素晴らしい地域を未来に繋いでいく為に、私が出来る事…
私自身、奥出雲に帰ってから20年、随分と考え方が変わりました。
自分に出来る事を模索しながら、少しでも貢献できるよう頑張ります☆彡











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